年末年始・GWに多発するキャンセル!飲食店が事前にやるべき対策まとめ
年末年始・GWに多発するキャンセル!飲食店が事前にやるべき対策まとめ

年末年始やゴールデンウィークなどの繁忙期は、飲食店にとって売上を大きく左右する大切なタイミング。しかし同時に、「無断キャンセル」「直前キャンセル」が最も多く発生するリスク期間でもあります。
この記事では、繁忙期前に飲食店ができる具体的なキャンセル対策を、法的リスクも踏まえて解説します。
1. なぜ繁忙期にキャンセルが増えるのか?
- 複数予約による「仮押さえ」行動(比較して直前に選ぶ)
- 団体予約による人数変更・不参加
- 連休の予定変更・体調不良・渋滞等による当日キャンセル
こうした背景により、普段よりも高いキャンセル率となり、 「満席のはずが空席だらけ」 「仕入れや人員を無駄にした」 といった損失が発生しやすくなります。
2. 事前にやっておくべき5つの対策
- ① キャンセルポリシーの再確認・強化
→ 通常より厳しめの条件を「期間限定」で明記 - ② 予約時に必ず“ポリシー同意”を取得
→ 電話・ネット予約ともに「当日キャンセル100%」を明確に - ③ 団体予約は「確認連絡+リマインド」で念押し
→ 特に8名以上は前日or2日前に電話確認を - ④ 混雑日だけ「事前決済」または「カード登録」を導入
→ 無断キャンセルの抑止力に(導入可能な場合) - ⑤ スタッフ間で対応ルールを共有
→ キャンセル料の説明や請求フローを統一しておく
「年末年始やGWは特別なルールが適用されます」と告知しておくことで、お客様の責任感も高まり、トラブルの抑止になります。
3. リマインドは“繁忙期仕様”にアップデート
リマインドメッセージも、通常期と同じでは不十分です。繁忙期は特に「お店側の事情」や「影響の大きさ」を意識させる内容にしましょう。
▼例文(前日夜)
「◯◯様、明日◯時よりご予約をいただいております。ありがとうございます。
現在、繁忙期につき、キャンセルやご人数の変更がある場合は、本日中にご連絡いただけますと大変助かります。
スタッフ一同、◯◯様にお会いできるのを楽しみにしております。
なお、無断キャンセルや当日のキャンセルにつきましては、ご予約料金の100%をキャンセル料として申し受けております。ご理解のほどお願いいたします。」
※混雑状況やキャンセル料が発生することを示すことで、ドタキャンの心理的ハードルが高まります。
4. 無断キャンセルが発生した場合の対応
キャンセルポリシーを明示していても、支払いを拒否されるケースはあります。 その際、事前の同意・周知・リマインドを行っていたかが、請求の法的有効性を左右します。
『キャンセル料請求代行navi』では、キャンセル料が支払われない場合、弁護士が正式に請求を代行し、店舗側の損失回収をサポートしています。
まとめ|繁忙期は“いつも通り”では守れない
年末年始・GWなどの繁忙期は、予約件数もキャンセルリスクも増える特別な期間です。 だからこそ、「普段と同じ対応」では損失が拡大する可能性があります。
事前のルール整備・顧客への周知・スタッフ間の連携で、ドタキャンを防ぎ、本来得られるはずの売上を守りましょう。
無断キャンセルが発生してしまった場合には、法的に対応できる体制があるかどうかも重要です。